【短編集】君に届いてほしいから─冬─





「その時、すごくいいなって……思っ、て。」







「あー…俺もこの色好き。」






もうちょっとこの時間が続けばいいと思った。



「………いい色ですよね。」






彼女の声を、彼女の表情を、



なにか留めておきたかったんだと思う。






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