雨とバンビ。




心臓が激しく脈打つ。



それとは反対に、トク…トク…と優しいバンビの鼓動が聞こえた。



私の鼓動は聞こえてるのかな?



「ねぇ、うさちゃん」



優しく、そして甘く、バンビは囁いた。



「……ん?」



柔らかいぬくもりのなか、とろけそうな声しか出せない。



「…好き」






雨の中、通じる想い。






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