雨とバンビ。




「…私も、バンビが好き」



きっとバンビが私を想うより、私はバンビを想っているよ?



「…っ」



甘く重ねられた唇に目を見張る。



魅惑的なバンビの顔が目の前にあって、死ぬほど恥ずかしい。



人がいる公園だってことも忘れて、キスをした。



「……んっ」



くちゅ、という音にとうとう私は真っ赤になった。



バンビはそっと唇を離して笑った。



「…可愛い」




< 47 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop