黒猫様の飼育法?
第一章

その黒猫、策士




「今日は今年一番の冬の寒さに…」

笑顔の天気予報士とは裏腹に
険悪ムード全開の職員室。


誰かテレビ消せよ…


心の中で呟きながら
校長の話に耳を傾ける

険悪ムードの原因は
"生徒のバイト"

バイト自体、校則違反ではないのだが…
男子生徒がしていたとされるバイトの名前は世に言う"ホスト"

それも俺が初めて副担任を任されたクラスで


「世居先生?人の話聞いてますか?」
「はぃ…申し訳ありませ…」


声が小さな過ぎて最後の文字まで聞こえない

それがまた校長の機嫌を損ねたようで

「世居先生!貴方がそんなだから…」


再び説教が始まった




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