屋上で
「……そういうわけで俺は去るから」
ザワザワ…
何なの?どういうこと?
ざわめく女子達。
あぁ、もう面倒だ。
「今から千春は俺の彼女で俺は千春の彼氏だ。彼女に手だししたら許さないから。
そんなわけで持田」
「何でしょうか?」
くそっ…ふざけやがって。
一番腹立たしいのは千春の彼氏役を務めた事だ。
「この後は任せた」
「マジかよ!?」
千春が傍にいるのに他の女の相手なんてしてられない。俺の知った事ではないからな。
俺は千春を連れて体育館の裏口から出て行った。
後ろからやれやれ…という声とため息が聞こえたのは多分気のせいだろう。