屋上で
ピンポーン
あぁ…来ちゃった。
「千春ー?かなりイケメンの子が呼んでるわよ?」
お母さんの呼ぶ声がした。
「今行く!」
うわぁ…よりによってあの母親と冷時が先に会ってしまった。最悪だ。
「えぇ―――!?冷時君って千春の彼氏さんなの!?」
やっぱりのリアクション…
面倒くさくなる、絶対。
ちなみに今は父と弟は買い物に出かけていていない。
「しかも、冷時君からって…え!?何かの間違いじゃないかしら!?」
「あーもうお母さん!
私、冷時と出かけてくるから!じゃあね!」
そういって無理やり母親の世界から抜け出した。
うわぁ…帰ったら絶対質問攻めだ…
玄関のチャイム、私がお母さんより先に出てたらなぁ…