屋上で


玄関を出ると




「どうぞ、こちらへ」




「え?車?」




「まぁな。
いつも送り迎えとかしてくれる黒井だ」




まさかのお迎えつき!?




「波里千春さんですね?
いつも冷時様から聞いてます」




冷時“様”!?




「それは…どうもです」




混乱し過ぎてよく分からない日本語で返答してしまった。



車に乗り込むと、シートの乗り心地がハンパなく良かった。
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