《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
歩き出そうとするお父さんを呼び止めた。



「お父さん!!」



「!!?」


私の声にお父さんは瞳を見開き、驚いた顔で振り返った。



私は変装で掛けていた眼鏡を取って、お父さんの前に立つ。



「どうして…お前が此処にいる?」



「たまたま…居合わせただけ…偶然ですが…お父さんと扶美叔母様の話…聞いてしまいました…」



「留奈お前…!?」



私の本当のお父さんは誰なのか?

ずっと隠された自分の出生の秘密を知りたかった。



「私がお父さんの子供じゃないって本当ですか?」
< 297 / 324 >

この作品をシェア

pagetop