年下のカノジョ~あの子は高校生~
「・・・・・・ゆ、ゆ、由美奈ちゃんっ!?」
 
 驚きのあまり俺は目も口も全開で、体が硬直した。
 

 『開けた口から魂が抜けてしまうんじゃないか?!』ってくらいの衝撃映像が俺の目に飛び込んでくる。

 なんとそこには下半身には生地の薄い下着を身につけただけで、上半身は下着すらまとっていない由美奈ちゃんがいたのだ。
 

 普段は『柏木さん』と呼んでいるのに、焦るあまり、とっさに名前で呼んでしまった。

 こんな状況を前にして、焦らない方がどうかしている。
 と、自己弁護しつつ。


「ご、ごめん。
 なれなれしく呼んだりして・・・・・・」
 頭をかきながら謝った。


 すると左右に首を振って、
「いいんです。
 私のことは“由美奈”って呼んでください」
 と、告げられた。

「あ、う、うん。
 分かった。次からはそうするね」
 俺は答えた。

―――おいっ、今は呼び方なんかどうでもいいだろうっ!!
 

 と、心の中で自分に突っ込みを入れる。


 そんなことよりも、今のこの状況を気にするべきだ。


 適度な大きさに膨らんだバストは手を交差させて隠しているが、その大きさゆえに半分ほどがはみ出している。


 ものすっごくやわらかそうだと思った。

―――だぁぁぁぁっ!!
   もう!!
   今はそんな事考えるなよ、俺!




 一人で自分自身に突っ込みまくっている俺の方へと、由美奈ちゃんが一歩踏み出した。

「ちょ、ちょっと。
 ……えっ?!
 な、なに!!」

 こういう時はただ慌てふためくことしかできない情けない俺。
 
 頭の中はパニックを起こして大暴れしているが、がちがちになった体はただその場に立ち尽くしている。
 


 そんな俺に向かって、由美奈ちゃんがまた一歩、一歩と静かに歩み寄る。

―――いったい全体、何なんだこの状況はっ?
   なんで由美奈ちゃんは裸同然の姿なんだ??

「あ……、う……」
 

 戸惑っているうちに、すぐ目の前まで彼女がやってきた。
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