年下のカノジョ~あの子は高校生~
「さて、始めるか」
腕まくりをしたところに山岸さんが俺に呼びかけた。
「三山さん」
小走りで近づいてくる。
「はい?」
何でしょう、と振り返る俺。
「あなたが作るパスタ、とても評判がいいわ。
同じソースのパスタでも、三山さんが作ると一味違うんですって。
中には『今日のパスタ担当は誰ですか?』と尋ねてくるお客さんもいるくらいよ」
山岸さんの口から嬉しい言葉が聞けた。
「本当ですかっ?」
思わずガッツポーズ。
コックとして働いているからには、味を褒められるのが何より嬉しい。
「でも、まだまだオーナーの腕には及びませんからね。
もっと精進しないと」
その言葉は嬉しいけれど、ここで満足してしまっては俺の成長はない。
改めて気を引き締める。
「期待してるわ。
そうそう、後で柏木さん紹介するわね。
三山さんの他に昨日休みだった人は、仕事が終わったら少し残ってもらうように伝えて」
「分かりました」
「よろしくね」
山岸さんがパンプスの音を響かせて出て行った。
今日は大して混むこともなく、ラストオーダーの時点でお客様がいなかったので、早々に店じまいとなった。
厨房の床に水を流して掃除を済ませ、山岸さんに言われた通り、俺と水田が残った。
そして。
彼女の顔を昨日見て知っているはずの赤川もだ。
無駄に残っていると俺に文句を言われるのを察してか、せっせと銅鍋を磨いている。
腕まくりをしたところに山岸さんが俺に呼びかけた。
「三山さん」
小走りで近づいてくる。
「はい?」
何でしょう、と振り返る俺。
「あなたが作るパスタ、とても評判がいいわ。
同じソースのパスタでも、三山さんが作ると一味違うんですって。
中には『今日のパスタ担当は誰ですか?』と尋ねてくるお客さんもいるくらいよ」
山岸さんの口から嬉しい言葉が聞けた。
「本当ですかっ?」
思わずガッツポーズ。
コックとして働いているからには、味を褒められるのが何より嬉しい。
「でも、まだまだオーナーの腕には及びませんからね。
もっと精進しないと」
その言葉は嬉しいけれど、ここで満足してしまっては俺の成長はない。
改めて気を引き締める。
「期待してるわ。
そうそう、後で柏木さん紹介するわね。
三山さんの他に昨日休みだった人は、仕事が終わったら少し残ってもらうように伝えて」
「分かりました」
「よろしくね」
山岸さんがパンプスの音を響かせて出て行った。
今日は大して混むこともなく、ラストオーダーの時点でお客様がいなかったので、早々に店じまいとなった。
厨房の床に水を流して掃除を済ませ、山岸さんに言われた通り、俺と水田が残った。
そして。
彼女の顔を昨日見て知っているはずの赤川もだ。
無駄に残っていると俺に文句を言われるのを察してか、せっせと銅鍋を磨いている。