年下のカノジョ~あの子は高校生~
 ふぅ、と大きく息を吐いて、正和さんは髪をかき上げた。

「俺たちの始まりの場所がここだったから。
 けじめをつけるのに相応しいんじゃないかって」


 静かに顔を上げた正和さんに、笑顔のかけらもなかった。




―――正和さん・・・・・・?!



 胸騒ぎはどんどん大きくなる。




「けじめ・・・・・・ですか?」


 自分の声が震えているのが分かった。




「そうだよ。
 このままの関係は、もういい加減辞めようと思ったんだ」


 正和さんは感情もにじませず、淡々と言った。




「えっ!?」


―――どういう・・・・・・事?



 私の手の平に汗がにじむ。

< 695 / 718 >

この作品をシェア

pagetop