今までの自分にサヨナラを
―――――――
――――
私の部屋の絨毯の上に教科書やらノートやらが広がっていく。
学校から家に帰ってきて、まずお母さんにスクールバッグから勉強道具を出してもらっていた。
私の筋力では、教科書の出し入れもできない。
「今日はどれ出しておけばいいの?」
床に座って教科書類を整えながらお母さんは私に聞いてくる。
「今日は原価計算とプログラミングのテキストかな」
私が答えるとお母さんはバッグと本棚から言ったものを探し始めてくれた。
私はいつもリビングで勉強するから、勉強道具を持っていかないとならないのだ。