君のことが好きだから
確かあれは中学2年生の夏―――
「あの・・・俺・・・お前が好きだ。付き合ってくれ。」
『・・・私も雅樹が好きだよ。』
私の初めての恋。澤田雅樹。クラス1の王子様に告白された。あの夏。
でも、雅樹は非常に手が早い男で
一週間で手を繋ぎ、二週間でハグ、一カ月で間キス・キス、一週間とちょっとで私は犯されそうになった。
それを対処できたのは昔習っていた護身術と空手のおかげだった。
その時だけピアノを習わせてくれなかった親に感謝した。
結局はお互いに求め合って、中2の終わりぐらいでやっちゃったんだけどね・・・。
それから、雅樹の様子がおかしくなっていった。その理由は女。
雅樹は浮気性だったから、三股くらいかけてたのかなぁ・・・?
それでも、私は雅樹が大好きだった。この人しかもう好きになれないと思っていた。
でも、次第に私の扱いが雑になっていく一方だった。
それで私は〝別れ〟を切り出し、別れた。
別れた後がとても怖かった。
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