♥魅惑の恋♥
『ねぇ、朱雀』

『あ?何』

『あのさ、この前、私に告白したじゃん?
 3日間待ってくんない?』

『やだ』

『やっやだって言われても・・・。』

『お前、麗華に言われて言ったんだろ?』

『・・・うん』

『だと思った』

『いいよ、3日間待ってやるよ』

『ホント??』

『あぁ、ただし、お前3日間俺のこと観察するんだろ?
 お前にふさわしいか』

『うん』

『じゃぁ俺は、お前に良く思われたいから、
 お前だけに優しくしてやるよ』

『これが条件?』

『あぁ』

『分かった。でも、いくら私に優しくしても、
 私は朱雀のことなんか絶対好きになんかならない』

『ふっできるかな?』

『何?その笑い』

それから私達は約束の3日間勝負をした。

朱雀は本当に私だけに優しくしてくれた。 

正直、ちょつと嬉しかった。

でも、こうやって、一人で嬉しがってると、

朱雀はいつも、「俺に惚れたか?」なんて聞いてくる

だから私はせっかくいいなって思っていたのにがっかり・・・

ってえっ?

【この時はまだ、気づいていなかった、私がもう、朱雀に、恋に落ちていたことを】

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