先輩の恋人[先輩の妹:番外編]


俺と目を合わせたあと、先生はむくっと起き上がりストッキングや飛び散ったボタンを拾いだす。

あまりの坦々とした作業に呆気にとられる。


「………せんせ?大丈夫なの?」


「あの………」

「?」

「ありがとうございました。」

「え?あ、うん」


そう言ってしゃがんだままの俺に一礼した。


…この人、どうしたんだ?


そしておぼつかない足取りでその場を去ろうとする。

< 15 / 61 >

この作品をシェア

pagetop