先輩の恋人[先輩の妹:番外編]
「鈴村先生…」
本田先生が心配そうに言ってくる。
「……はぁ…すいません、いきなり」
呼吸が安定して、やっと体に力が入る。
しかしなかなか立ち上がれなくて少し戸惑った。
川瀬くんの背中に回された手で私の体のほとんどが支えられていたことに気づく。
…同時に彼からの視線も感じた。
彼も私もしゃがみこんでいるせいで、やけに距離が近くて目は合わせられなかった。
この動揺を感じ取られてしまいそうで。
他の人がいる今は隠しておきたかった。