会いたい

 体がひどく揺れているのではないかと思いかけた時、がたん、と椅子を引く音がして、高木さんが私の肩を支えるように掴んだ。

「顔色、悪いですよ。具合が悪いんじゃないですか?」

 居眠りをしかけて、はっと我に返ったような感覚だった。
 その時初めて、私は自分の体調がおかしいことに気がついた。

「あ――」

 頭に錘でも入ったような、支えていなければそのまま床に落ちてしまいそうな感覚。
 同時に襲ってくる嘔吐感。
 涙が滲んた。

「――すみません、気分が、悪くて……」

 私はテーブルに手を置いて体を支えた。

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