会いたい
「お母さん、お呼びしましょうか?」
「いえ、いいです。少し休めばよくなると思いますから――」
「でも、本当に、顔色悪いですよ」
高木さんは私の顔を覗きこんで、しばらく考えこむように眉をしかめていた。
「高木さん――?」
「家に、帰って下さい」
その言葉に、私は呆気にとられた。
「――な、何言ってるんです!? お見合いの相手を放って帰るなんて、そんな失礼なことできません!!」
「いいえ」
高木さんは断固とした態度で首を振る。
「――そんな今にも倒れそうな顔色で、無理して相手をしてもらう方が失礼です」
「!!」
「医者の言うことは聞いてください。帰って十分な睡眠をとること。昨夜、あんまり寝てないんじゃないですか?」
「――」
私の反応を見て、高木さんが笑った。