夏恋~小さくて素敵な恋~
―帰り道―
「自習!?」
晴「そう。だから、大丈夫だって言ったでしょ?」
晴美ちゃんの笑顔に目がくらむ。
早く教えてくれればよかったのに。
学校を出るまで教えてもらえず、今に至る。
でもよかったぁ。
これで、留年はないよね!!!
奈「奈留の焦りが顔が面白くて、ついつい意地悪しちゃった(笑)」
クスクス笑う奈々ちゃん。
「も~!でも、自習で助かったよ~。」
里「だから大丈夫って「里美は黙ってて!」
そして話題はスポーツ大会の話に。
今年は男女混合で行われるらしい。
競技はバスケ。
チームはクラスごとに三つに分かれる。
奈「あたし達と奈留達一緒のチームだよ☆」
ニコッと奈々ちゃんが言った。
「やったぁ♪」
晴「でも、男子が誰かわかんないんだよね。」
「わかんないの?」
そう聞くと、「当日まで男子が教えてくれないだぁ。」と奈々ちゃんが言った。
当日までって…。
練習とかもしないといけないのに?
変なの。
まぁ、あたしのクラスにはバスケ部のキャプテンもいるし
大丈夫なのかな?
そしてお待ちかね
スポーツ大会の話は恋ばなに変わっていた。
三人のうきうきした声が聞こえる。