夏恋~小さくて素敵な恋~
里「おはよっ!」
「奈々ちゃん、晴美ちゃん!昨日はごめんね。」
奈「もう本当に心配だったんだからね!」
珍しく怒っている奈々ちゃんにビクッとしながら、里美の後ろに隠れた。
「ごめん~…。」
晴「まあまあ。とりあえず、二人も着替えてきなよ。」
すでに体操服に着替えている奈々ちゃんと晴美ちゃん。
奈「早く着替えてきな。話は後から聞くから。」
「うん!」
晴美ちゃんのお陰で奈々ちゃんの少しの怒りも収まったようだった。
あたし達は体操服を持って更衣室へと向かった。
スポーツ大会が始まるまでに着替えておくことが毎年のルールだ。
向かっている途中、前から数人の男の子達が歩いて来た。
ワイワイ楽しそうだ。
その中心に塚原くん。
昨日と同じ笑顔で、みんなと話していた。
やっぱり人気者だね。
挨拶したほうがいいのかな??
いや、でも…
昨日たまたま一緒にバスケしただけだし。
それは馴れ馴れしい気が…
考えてる内にだんだん近づく距離。
つい俯いてしまった。
あたしのバカ~。
難しく考えずに、ちょこっと頭下げるとかできたのに。
そして隣を通り過ぎようとした瞬間、