夏恋~小さくて素敵な恋~



――数分後



里「お待たせー。」



教室に戻ってくると、もう全員が体操服に着替え終わっていた。



晴「あ、おかえりー。」

奈「遅かったね。」

里「それが奈留がボーッとしててさぁ。」

「…ごめん。」



自分でも、なんでボーッとしてたのかわからない。



寝不足??



奈「でも奈留がボーッとしてるのはいつもじゃん?」

「ちょっ!いつもじゃないよ!」

里「いや、いつもだよ。」



いつもボーッとしてるわけじゃないんだから!



でも"絶対"とは言えない…かも。



晴「で、奈留ちゃん。」

「なに?」

晴「昨日は何があったの?」

奈「それ聞こうと思ってたんだよ!なんで塚原と一緒だったの?」

里「さっき塚原くんとすれ違った時からボーッとしてたけど、何かあった?」

「えっ…!」

晴「えっ!そうなの?」

奈「で、どうなの?」



身を乗り出す三人。



笑顔を絶やさず、あたしの答えを待っている。



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