夏恋~小さくて素敵な恋~
そして試合が再開。
塚原くんが入ってからどんどん点数が入っていく。
でも、相手チームも負けずに点数をどんどん入れていく。
応援の席にも熱が入り、体育館はものすごい熱狂に包まれていた。
そして、残り一分のところで相手チームに追加点をゆるしてしまった。
ついに逆転されてしまった。
点差は一点。
シュートをあと一回決めれば…。
残り時間はあと少し。
あと30秒も残ってる!!!
この試合、まだいける!!!
頬に一筋の汗が流れる。
あたしは味方にボールが渡るのを確認して、リングに向かって走った。
相手チームは逆転した事に余裕になり、あたしがリングに向かって走っている事に気がついていない。
いけるかな…?
いや、絶対にいける!!!!
「松岡っ!!!」