夏恋~小さくて素敵な恋~
みんなに先に帰ることを伝え、部屋を出た。
一緒に里美もついてくる。
里「あたしも一緒に行くよ。」
「大丈夫だよ!あ、みんなに帰る理由聞かれたら説明しといて!」
里「でもっ!」
「大丈夫だから!また、連絡する。」
里「…わかった。何かなくてもいいから必ず連絡して。」
頷いて踵を返した。
外は蒸し暑くて、さっきまで冷房の効く部屋にいたせいか余計に暑く感じた。
そういえば、あの時も。
こんな蒸し暑い夜だったっけ…。
怖い。
嫌な記憶が暑さとともによみがえる。
夜の黒が一層気持ちを暗くしてくる。
「きっとだいじょうぶ…きっと…。」
そう思いながらも手は震える。
ぎゅっと力を込めてあたしは病院まで走った。