夏恋~小さくて素敵な恋~
クタクタになって家に帰ったのは朝の六時だった。
今日が土曜日だったのが幸いだった。
お父さんと家の中に入り、真っ先に報告に向かう。
写真が置いてある部屋。
その横に置いてある花瓶の水を替え、お父さんと一緒に並んで座った。
手を合わせて、言葉を頭の中で繋いでいく。
『お母さん、ただいま。お姉ちゃんと赤ちゃんは無事です。見守ってくれてありがとう。』
そう。
ここはお母さんの部屋。
思い出の部屋。
家に帰ると、1日の報告をするのが日課になっている。
「奈留、疲れただろう。今日はゆっくり休みなさい。」
手を合わせていたお父さんが振り返って言った。
寝ていないのでクマが出来ている。