夏恋~小さくて素敵な恋~



「お父さんも、ゆっくり休んでよ。今日は仕事休みでしょ?」

「いや、昨日早退したから今日は仕事なんだ。」



そうだったんだ。



後からもう一回お姉ちゃんに会いに行こうと思ったのに。




がっかりだ。



いろいろあったせいか、今日はいつになく寂しいと感じてしまった。



「昨日の残りの仕事を片付けるだけだから、早く帰るぞ。」



がっかりしているあたしの頭に手を置いてお父さんは言った。



なんでもお見通しのような、そんな優しいお父さんが今では好きだ。



前は、一緒にいるのも嫌だったけど。



これは内緒。


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