君と手をつなぐ話
ぱっと明るく、花のように現れたシェリィは、産まれたままの姿でちゃぷんとお湯に浸かった。


エドモンドと向かい合って、金の蛇口に頭を向け、にこにこと唇の端を釣り上げている。


臆することなく、豊満な胸をさらけだしている。


そこにはもちろん毛など生えていない。


しまった、さすがにこれはまいった。


お風呂に裸の女。


これはまずい。


エドモンドは脱衣所をつくり、
廊下をつくり、
途中にベッドルームをつくってちょっと顔を赤らめ、
リビングルームをつくってそこへシェリィを追い詰めた。


バスタブとタイルの床はきちんと壁とドアに囲まれ、浴室となっていた。
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