聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
 そう、どんなに可愛くたって。

 どんなに綺麗だって。


 友は男なんだ。



 それに何で友なんだ?

 セーラー服姿の友は、ルビーやアメジストと違って胸小さくしてたのに……。


「オレ、胸大きいのが好みなんじゃなかったのかよ……」


 頭を抱えながら呟く。

 分からない事ばっかりだ。



 一つだけ分かっているのは、セーラー服姿の友を思い出すと何故だか男としての欲望が湧き出てくるということ。



 抱きしめたい。

 キスをしたい。

 押し倒して……。


 乱れさせたい――。




「っ! ヤベッ!」


 危なく意志を持ち始めるところだった……。



 落ち着けオレ!

 妄想止まれ!


 ゆっくり深呼吸をして、なんとか落ち着く。

 そして良く考える。



 普段はなんとも無かった。
 セーラー服姿の友を見てこうなった。



 そうだ、普段の友はなんとも無かったんだ!
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