大好きでした。
「はい。遅刻な。名前は。」


「…鈴本…蓮です。」


「鈴本蓮と。お前何年?」

「2年です。」


「2年か。じゃあ、恋人と一緒だな。」


「恋人くんは一緒ですね。」


「じゃ、行っていいぞ。」

「はい。」



そのまま痛む膝を庇うようにして歩いて下駄箱に靴を入れようと屈んだ。


「いっ…!?」



屈んだときにスカートが傷に触れて激痛が走った。



「なんか言ったか?」


「…っ!!いや、なんでもないです。」


「そうか?早く教室行けよ?」


「は…はい。」



私の声が聞こえたようで先輩が来て屈んでいる私を不思議そうに見ながら去っていった。



「とにかく保健室。」



このままじゃ痛みでここ動けないかも…。

そう思って立ち上がろうとするものの思うように立ち上がれなかった。
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