死が二人を分かつまで
自分でも呆れてしまうが、しかし、これがこの世の自分に課せられた宿命なのだろうと、進藤は無理矢理己を納得させていた。
もしくは、こんなにも一つの事にこだわれるというのは、ある意味悩む事は進藤にとっては趣味と言えるのかもしれない。
とりあえず、今日の所はその問題を保留にする事にした。
『時間がある時に、またじっくり考えよう』
気を取り直して、進藤は思考を別のものに切り替える。
最近、進藤はさとしと度々顔を合わせるようになっていた。
利用する駅が同じなのだからもともと遭遇する確率は高いが、お互いの行動パターンが読めてきたので、それぞれが時間を調整してさらに行き合う回数を増やしているような状況だった。
帰り道、一緒に夕飯を食べたりコンビニに寄ったり、突然思い立って映画を見たり。
普段の生活の流れの中に、ほんの少しだけさとしとの時間が入り込む。
今まで人とのコミュニケーションを極力避けて来た進藤にとって、意外にも新鮮で、楽しい一時であった。
ちなみに、さとしはもう路上ライブはしていない。
もしくは、こんなにも一つの事にこだわれるというのは、ある意味悩む事は進藤にとっては趣味と言えるのかもしれない。
とりあえず、今日の所はその問題を保留にする事にした。
『時間がある時に、またじっくり考えよう』
気を取り直して、進藤は思考を別のものに切り替える。
最近、進藤はさとしと度々顔を合わせるようになっていた。
利用する駅が同じなのだからもともと遭遇する確率は高いが、お互いの行動パターンが読めてきたので、それぞれが時間を調整してさらに行き合う回数を増やしているような状況だった。
帰り道、一緒に夕飯を食べたりコンビニに寄ったり、突然思い立って映画を見たり。
普段の生活の流れの中に、ほんの少しだけさとしとの時間が入り込む。
今まで人とのコミュニケーションを極力避けて来た進藤にとって、意外にも新鮮で、楽しい一時であった。
ちなみに、さとしはもう路上ライブはしていない。