死が二人を分かつまで
津田は苦しそうな、掠れた声で言葉を発した。
「でも、俺はお前達の思いは認められない。いや、認めてはいけないんだ。それだけは、覚えておいてくれ」
そしてさとしを連れて玄関へと向かう。
ドアを閉める音が、やけに大きく、冷たく室内に響いた。
進藤はしばらくぼんやりとその場に立ち尽くしていたが、また先ほどの脱力感が襲って来て、崩れるように座り込んだ。
ふと、床に無造作に投げ出されている書類に気付き、再び手を伸ばす。
今度は自分でも驚くほど冷静に、書かれている内容を読み解く事ができた。
調査事務所がまとめた報告書。
何故そんなものがあるのか不思議だが、津田がさとしをデビューさせるにあたって、不利益な過去が無いかどうか改めて調べさせたのだろうと進藤は自分を納得させた。
きっかけなど、今となってはもうどうでも良い事であるし、その事を追及する必要性は感じなかった。
以前、さとし自身の口から語られた生い立ちが、さらに詳しく掘り下げて書かれている。
芸能人として活動するのに、マイナスになる内容とは思えない。
「でも、俺はお前達の思いは認められない。いや、認めてはいけないんだ。それだけは、覚えておいてくれ」
そしてさとしを連れて玄関へと向かう。
ドアを閉める音が、やけに大きく、冷たく室内に響いた。
進藤はしばらくぼんやりとその場に立ち尽くしていたが、また先ほどの脱力感が襲って来て、崩れるように座り込んだ。
ふと、床に無造作に投げ出されている書類に気付き、再び手を伸ばす。
今度は自分でも驚くほど冷静に、書かれている内容を読み解く事ができた。
調査事務所がまとめた報告書。
何故そんなものがあるのか不思議だが、津田がさとしをデビューさせるにあたって、不利益な過去が無いかどうか改めて調べさせたのだろうと進藤は自分を納得させた。
きっかけなど、今となってはもうどうでも良い事であるし、その事を追及する必要性は感じなかった。
以前、さとし自身の口から語られた生い立ちが、さらに詳しく掘り下げて書かれている。
芸能人として活動するのに、マイナスになる内容とは思えない。