藁半紙の原稿
五月二十一日晴れ



昼前に清太郎がねりきりを届けに来る。

相変わらず五月蝿い。

今日は色々と妙な一日であつた。


行くつもりもなかつたくせに買い物と言つて外出をしたり、考えてゐることをそのまま喋らなかつたりした。
どうしてあゝも調子が狂つていたのかは見当もつかぬ。


それにしても、栞君は非常にたくましい。
使用人とは、皆一様にあゝなのであろうか。










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