紫陽花~7色のヤンキー達~



こうしてあたしの初体験は呆気なく終わった



ここまで来るともう全て綺麗事に見えてくるなー



そんなある日あたしは学年で一番取り巻きやらなんやらが多い宮坂ってやつの彼氏の原に呼び出された



『何?あたし早く帰りたいんだけど。』


「実はさ俺、水沢のこと好きなんだ。だからさ付き合わない?」



はぁ?


自分今彼女いなかったっけ?


あたし彼女持ちとか無理だし


てか人のを手ぇ出す気にはならないわ



てことで


『普通に無理だから。』



そう言って立ち去ろうと思い回れ右をする



だがその時原に腕を掴まれてしまった



『離して。』


「こんな人気ないとこ来て何もないわけ無いだろ?」



そう言って不敵に笑う原を気持ち悪いと思った



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