ヒーロー・ズ・ストーリー




その生物は飛び上がり壁に向かって動き出した。


俺は壁にぶつかると思い

「うわっ、危ねぇ!」

と叫んだが、

男は全然余裕の表情で

「大丈夫だ」

と言っている。



俺は低く小さい声で「何が大丈夫なんだよ」と呟いた。



その男に聞こえたかどうかは分からないが、男は

「心配無用だ」

と言った。


俺は心の中でだから何が心配無用なんだよと再度つっこんだ。





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