天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

下駄箱。

靴から上履きに履き替えていたルイは。

「ルイぃっ！コングラッチュレーションだぁ！なぁっ！」

突然背後に駆け寄ってきた修三にバンバンと背中を叩かれて、目を白黒させる。

「痛いな！何すんだ修三！」

「照れるな照れるな！はっはっはっはっはっ！いいじゃないか！障害があってこそ恋っていうのは燃え盛るもんだ！そうだろ、なぁおい！」

そう言って通りすがりの名もないモブキャラ生徒にいきなり声をかけ、怯えさせる修三。

無駄にテンションが高い、ウザい、うるさい。

「何の話してんだ！てか喧しいからあっち行け！」

「俺もルイの幸せぶりにあやかりたいもんだなぁ！ええっ？俺なんか城山に逃げられっぱなしさぁ！何であんなに恥ずかしがりなんだろうなぁ彼女は！悩みで夜も眠れないさ！いやぁ、清々しい朝じゃないかっ！」

とても寝覚めのよさそうな修三である。