天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
小岩井を取り囲むようにして、轟音を立てて激突した鎖鉄球。
地面が抉れ、ぶつかり合った鎖鉄球は砂塵を上げてその場にめり込む。
直撃を受けたのならば圧死は確定。
鉄球の下にあるのは、醜く押し潰された小岩井の亡骸。
…その筈だった。
しかし。
「!?」
突然、鎖鉄球に走った亀裂。
いや、亀裂というよりは『線』だ。
定規でも使って書き込んだような真っ直ぐな線が走ったかと思うと。
「!!」
鉄球は真っ二つになり、ゴロリとその場に転がった。
まるで鏡面の如く綺麗な断面。
その断面を作り上げたのは、無傷の小岩井が右手に握る、一振りの剣だった。
地面が抉れ、ぶつかり合った鎖鉄球は砂塵を上げてその場にめり込む。
直撃を受けたのならば圧死は確定。
鉄球の下にあるのは、醜く押し潰された小岩井の亡骸。
…その筈だった。
しかし。
「!?」
突然、鎖鉄球に走った亀裂。
いや、亀裂というよりは『線』だ。
定規でも使って書き込んだような真っ直ぐな線が走ったかと思うと。
「!!」
鉄球は真っ二つになり、ゴロリとその場に転がった。
まるで鏡面の如く綺麗な断面。
その断面を作り上げたのは、無傷の小岩井が右手に握る、一振りの剣だった。