天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
奇妙な剣だった。

片手剣と同程度(約90センチ)で鍔は極めて短く、刀身は真っ直ぐ。

切っ先がなく、先端は円みを帯びている。

刀身は両刃で刃幅は比較的広く、厚みもある。

切れ味もさる事ながら、その刀身の重量で対象物を『断ち斬る』のに適した剣だった。

「うふふふっ…死神は当然大鎌と思っていましたけれど…」

口元に手を添え、上品に笑うメアリアン。

「そうですか…『エクセキューショナーズソード』…それも確かに死神にはお似合いの武器ですよね…小岩井お兄様…」

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