★始まりはいつも☆

いつ言おうかと悩むだけ無駄になりそうです。

着いた先は、なんの変哲もない古ぼけた廃虚。
正直、こんな所に連れてこられても迷惑だ。

と思ったけど、心はすごく不安を訴えていた。
こんな人気のない所に連れられて、私には心配する人がいないから誘拐はない。

やっぱり体目的？
そんなことはないわ。だって、私はみんなから距離を置かれるほどに悪いみたいだもの。

みたいってのは、自分では悪いとは思ってないから。
良いとも思ってはないけど、こんな自分は嫌いじゃないつもり。

引っ張られながら自分の手を見つめて思った。
こんな顔が良い人なら、ちょっとの過ちは良いかも……なんて。

なんか、ちょっと尻軽女だったから反省。
一応、私にもプライドがあるから嫌がるよ？ 逃げれたら逃げるけど、命が優先だから、下手に抵抗して死んだら元も子もない。