恋色カフェ
今日、試食したカレーだって、本当に美味しかった。
──この3年の間、店長に一体どんな心境の変化があったのだろう。
離れていた間の店長を知る術など、どこにも無い。タイムマシーンがあればいいのに、とか、空想的なことが浮かぶ程、もどかしさが募る。
たとえ誰であっても、その人の全てを知り得るなんて無理なことぐらい、わかってる。
何もかも知りたい、独占したいと思ってしまうのは、やっぱりどこかに不安を抱えているから、なんだろうか。
「……気に入らないな」
店長は手にしていたフォークをお皿に置くと、ため息まじりにそう言った。
「……え」
顔を上げると、ぶつかり合った、視線。