恋色カフェ
「何、言っ、てるんですか。今いい味だって言ったばかりじゃ……」
「パスタのことを言ってるんじゃない」
店長の視線は、ますます鋭さを増した。いたたまれず逸らしてみるも、まだ見つめられている気配がする。額辺りに、視線が溜まっていく、感覚。
私、何か気に障ることでも言った……?
「仕事から離れたら“店長”って呼ぶなよ」
「……へ?!」
思いがけない一言が、私に素っ頓狂な声を上げさせた。
「そんな驚くことじゃないだろう。今はプライベートなんだから、当然じゃない?」
「だって……」
そんなこと、急に言われても。
「何て、呼べば……」
「何て呼んでくれるの?」