恋色カフェ
『就職祝いしよう』
その言葉も、秀人からすれば単なる“手段”にしか過ぎなかったんだと思うと、悲しくなる。
先にその“手段”を使ったのは私の方だというのに──。
……私はどこまでも、勝手だ。
「彗はお金の話されたりしなかった?
あたし、彗が秀人に無心されてるんじゃないかって、それが一番心配で」
「お金貸して、って言われたことはないけど……ご飯は奢ってた」
「あーやっぱりかー……」
もっと早くわかっていれば、と嘆くあかねに、私は罪悪感を感じていた。それで良かったんだよと言ったら、あかねは何を思うだろう。
自分の罪を軽くしたくて、容認していたんだよ、と言ったら。