恋色カフェ






「相当、らしいって…………借金」




────やっぱり。



違っていてほしいと願ったのも虚しく、見事に当たってしまったことが、悲しい。


別れてから冷静に考えているうち、もしかしたらそうなんじゃないか、と疑念を抱いていた。



「てっちゃんにもお金借りに来たって言ってた。てっちゃんも最初は仕方なく貸したみたいだけど……」


私に気を遣っているのか、あかねは言いにくそうに、俯き加減で話す。


「日々食べるのにも困ってるらしくて。まぁ借金あるんだから当たり前だろうけどさ。

男女関係なく、手当たり次第知り合いに声をかけては、ご飯を奢ってもらったり、お金借りたりしてるって」


私が無職になったら連絡が途絶えて、仕事が決まった途端、連絡が来た。

疑念を抱いた最大の理由が、そこだった。


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