恋色カフェ
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店長に言われた通り、私は積み重なっていた書類を整理しながら、さっきのことを考えていた。
『だから理英さんは……!』
その言葉がまだ、耳の奥でこだましている。
ここに、今わたしの座っているこの席に、理英さんがいない理由は何なのか。
あらゆる可能性を探って、何か、触れてはいけない部分へと思考が達しようとした時――聞こえた、ノックの音。
「はい……?」
扉を開けて入って来たのは、さっきの“土屋さん”。
「お疲れ様です、高宮さん」
「あ……お疲れ様です」
彼女は私の名前を呼び、笑顔を見せる。