恋色カフェ
ずっとあんなだったような気がしたんすけど、と勝沼君は苦笑まじりに付け加えた。
「多分、スタッフにまで露骨にバレ始めたのは、2年位前だったかもしれない」
「2年前……」
「でも、店長が遊び始めたのは、恐らくそれより前からだと思う」
────“遊び始めた”
些細な言葉が胸にかすり、傷をつける。
今までだっていろいろ聞かされてきたし、スタッフの目撃談や噂話だって、何度も耳にしてきた。
わかっている筈なのに、改めて口に出されると──どうしたらいいのかわからなくなる。
「……大丈夫っすか、高宮さん」
「……っ、え?」
「そんな顔してる人に、これ以上話せないっすよ」