恋色カフェ
確かに店長は、昔からモテていた。でも、理英さんを裏切るようなことはなく、むしろ凄く大事にしていた筈。
……私を時々、切なくさせる程に。
「お客さんと関係持つような、そんなことする人じゃなかったよ」
「あー……」
勝沼君の曖昧な返事が、2人の間に漂う。
「いつから、なの?」
「んー……そうっす、ね」
視線を逸らした彼の顔をじっと見つめていると、申し訳なさそうにボソリと言葉が落ちる。
「俺と万由さんがほぼ同時期に入ったんで、俺らが今、一番古いんすけど……。
確かに、入ったばかりの頃はそうでもなかったかもしれないっすね」