恋色カフェ
──なのに。
(私は、知らない)
彼女と対等になりたい、というのは可笑しいかもしれないけど。
勝沼君はふぅ、とため息を吐いてから、高宮さんがそこまで言うなら、と視線を私の方へ向けた。
「……前に、店長が俺にきわどい話をしてたって言いましたよね」
頷くと、彼は視線をテーブルへと逃がす。
「結構、聞いてたんすよ。遊んでる女の子が店に来ると“今はあの子”とか」
ダメだ──。
自分で言ったくせに、震えてしまう。
「で、店長に話を聞いてからしばらくすると、その子が店に来なくなるんすよ」