恋色カフェ
「……そんなこともあったから尚更、相手がのめり込んで面倒臭くなる前に、終わらせてたんじゃないかな、って」
話の中に光を探せば探す程、目の前には暗闇が広がっていくなんて……皮肉。
「でもあの人、ある意味スゲーなって思うんすよ」
「凄い、って、店長が?」
「だって……変な言い方かもしれないけど、あの人、狙った女の子は確実に落としてたんすから」
私は、勝沼君がコーヒーを飲み干すのを、黙って見つめていた。
「前に訊いたことがあるんすよね。『どうやって女の子口説いてるんすか』って。
そしたら店長が……」
勝沼君は言い淀んで、私から視線を逸らした。