恋色カフェ



「もういいよ」


怜ちゃんの肩にそっと触れると、ごめんなさい、と小さな声が落ちた。


「私も……中学の時にシカトされたことがあって……。彗さんがどんなに辛い思いをしてるか、わかってたのに……」



過去に受けた傷は、何かのきっかけで、ジクジクと痛む。

私はこの1週間、痛くて、辛くて、この過去の傷さえなければ、まだ少し楽だったかもしれないと思っていた。


もしかしたら、怜ちゃんも痛みを感じていたのかもしれない。


前に彼女が『尊敬する先輩』と言っていた万由さんから私の話を聞いて、本当にどうしたらいいのかわからなくなっていたんだろう。



「……、」


何かを言おうと口を開いてはみたものの、何も言葉が出てこなくて。


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