恋色カフェ
勝沼君の周りにいる人達や、私の学生時代の話をひとしきりした後──、
勝沼君は手にしていたナイフとフォークをプレートに置くと、私に真っ直ぐ視線を向けた。
「笑われるかもしれないけど……
俺、いつか自分のカフェが持てたら、って思ってるんです」
その言葉は、自分への宣言のようにも聞こえた。
「笑うわけ……ないよ」
笑えない。笑えるわけがない。もちろん、はなから笑うつもりなんてない。
それより、やっぱり羨ましい。
「大学まで行かせてくれた親には感謝してるんすけど……。
だから、バイトで稼いだ金をためて、いずれ学費分を返そうと思って」
「親には話したの?」
「いや……まだっす。でももう決めたんで、説得してみせますよ」