恋色カフェ
人の夢を聞くことはいつも、純粋にワクワクする。
──が、その一方で、どうしようもない虚無感にも苛まれる。
その夢が成就するかしないかというところは、あまり問題じゃない。ただ、夢を実現させる為に、真っ直ぐ向かっていく姿が、キラキラしていて、眩しくて──目に、痛い。
私には、そんな夢が何も、ないから。
「勝沼君なら、きっと叶えられるよ」
社交辞令ではなく、勝沼君なら本当に叶えられそうな気がして、素直にそう言った。
私の言葉に、んー、と肯定でも否定でもない声を上げ、勝沼君は側にあった水を喉に流す。
「……その時は、彗さんにもその場所に居てほしいんすよね」