恋色カフェ


私は何だか釈然としないまま、電話を切った。

そう言えば今日は万由さん休みだっけ、とそれはすぐに気づいたが、食器なのだからキッチンにそのまま置いておいた方がいいんじゃないか、とやっぱり疑問が浮かぶ。


場所が狭いとか、いろいろあるんだろうと自分なりに納得する理由を考えながらフロアに降りると、片隅に比較的大きめの箱が2つ置いてあった。



「これ……?」


試しに持ってみれば、結構な重量。

落としたらシャレにならないな、と思いながらしっかり箱を持ち上げると、目の前でもう一つの箱も持ち上がる。


「……あ、」

「行こう」


ちょっと待って。だってさっき、手が離せないって言ってなかった……?


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